①悟った人の喜怒哀楽はどうなるのか ②悟りの境地が消えてしまうことはないのか
喜怒哀楽―ハッキリした人(悟っている人)とそうでない人の違いはどこにあるのですか
悟った人は感情にとらわれない―のではない
【問い】 ハッキリしていない(悟っていない)間は、喜怒哀楽にいつまでもとらわれているけれど、ハッキリする(悟る)と、喜怒哀楽を起こしても短時間でそれが消えるということでしょうか
【答え】
違いますね。
ハッキリすると、喜怒哀楽にとらわれないとか、すぐに喜怒哀楽がなくなるとか、そういう次元ではないのです。
ハッキリする(悟る)前に、ハッキリした(悟った)後のことを理解することはできません。
ハッキリした(悟った)後の事は、
想定外です [人間の考えの及ぶ範囲ではないです]。
―松本自證老師 2020年
本当に悟ったら、悟る前には決して戻らないです
ハッキリする(悟る)と決してハッキリする前に戻りません、戻れません。ハッキリしたら「思いの世界に入ってしまう」ということもないですよ。
思いは浮かびますが、思いに入ってしまうことはありません。
[ハッキリする前はどうしても]自分がいると思っているから、思いの世界に入ってしまうというとか、考えるんでしょうね。
悟りの境地とかはないですよ。境地ではないんです。
―松本自證老師 2020年
【問い】 自己を忘じると悟るとは同じことですか?
【答】 そうです。
□□の前に◯◯がないといけないのです。
いわば、
◯◯が◎◎を悟るのです。
自分が悟るのではありません。
◇◇より先に△△があると、悟り損ないます。
一瞥(いちべつ)体験とか「自分がなかった」ことを自覚する体験とは違います。
それらは、ハッキリしません。
お釈迦様が明けの明星(金星)を見て悟られた時のことは、自分がハッキリする(悟る)までは決して分かりません。
どんなに[理解しようと]頑張ってもそれは無理です。
皆さんがハッキリすれば、お釈迦様の体験が分かります。
ハッキリした(悟ったら)ら、しばらく一人で坐禅を続けて下さい。だれかに[悟りを] 点検してもらって下さい。
[しばらく一人で坐禅をするのは、禅で古来から言われている「聖胎長養(しょうたいちょうよう)」]
すぐに他人に教えたりしないようにして下さい。
【問い】
悟る前に、一瞥体験とかを経過するものでしょうか?
【答】
人によって違うようです。経過しない人もいます。
―松本自證師 2019,20年
管理人注:□□や◯◯、◎◎、◇◇などはわざと伏せ字にしました。似非指導者が真似をしないようにです。「悟った人の喜怒哀楽はどうなるのですか」という記事を読む
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